2010年7月27日火曜日

丑の日

猛暑が続くこの夏、19日から25日までの一週間、熱中症で亡くなった死者は57人。

昨日は土用の丑の日。
白い香ばしい煙を立てながら次々とかば焼きを仕上げているウナギ屋さんの前には長い長い列が…。

「暑い日が続くのでウナギを食べて精力をつけてほしい」

そう、この夏を乗り切るためには…ウナギ?
しかし、今年も産地偽装。
国産という安心感を高い金で買うのに…。
ア~、安心安全な食べ物ってなんだろうか。
今年はウナギをやめた、その代わりに参鶏湯(サムゲタン)に…。

参鶏湯はヒナ鶏の腹の中に高麗人参やナツメ、もち米やニンニクなどを入れてじっくりじっくり煮込んだ滋養食。
もちろん、ヒナ鶏は国産を…、高麗人参は韓国産を…。

韓国人は暦上の初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)と言われる夏の最も暑い日にはこの参鶏湯を食べて力を補うという風習があり、この日はどの参鶏湯専門店にも人でいっぱいいっぱい…。

3時間かけて作り上げたパクの作品を一口。
……美味しい、このセリフはつまらない。

なんともいえないたっぷりかけた長ネギはプーンと鼻の奥をくすぐる香り。
つぎにくる甘酸っぱいナツメのにおいに自然とよだれが…。

銀百色のスープを一口飲む。
ア~、幸せ!
薬膳料理のような奥深い味と香り。
軟らかく煮えた鶏肉は脂っこさもほとんどなく濃厚な鶏のうまみを十分あじあわせる。

ありがとう…、御馳走様でした。